エジプトの観光地ルクソールで
気球墜落という悲劇が起きました。
現地時間の26日午前6時半ごろ(日本時間の26日午後1時半ごろ)
観光客が乗った熱気球が上空で火災を起こし墜落して
観光客21人の内19名が死亡。
そのうち
日本人は4名でした。
ルクソールは
エジプト有数の観光地で「王家の谷」や「カルナック神殿」など数多くの古代遺跡を
上空から見下ろせる
ツアーが人気があります。
気球というとあまり現在は見かけなくなりましたが欧州では飛ばしているところも多いようです。
2012年1月にもニュージーランドでも気球墜落事故があり
その時は
乗客、搭乗員11名が死亡。
天気が良好の状態で運転していたにも関わらず、墜落。
安全性では良いとは言えないようです。
しかもエジプトの地元観光業者によると、
保険にも加入せず安全対策がずさんな業者も多く
2009年にも
外国人観光客が負傷する気球事故が起きていました。
気球墜落の過去の事例では強風や送電線に引っかかるなどが原因で
上空で炎が上がることが多く、その際は死亡確立が高いようです。
今回のエジプトの気球墜落でも強風に煽られ
「火は、最初かごの半分ほどを燃やし、パイロットと乗客1人の合わせて2人が、
かごから飛び降りるのが見えた。やがて、気球は急激に高度を上げたあと、火がバルーンの部分にも燃え移り、
その後、急速に落下して、さとうきび畑に墜落した」と話しています。
ニュージーランドの気球墜落に至っては
ロケットが墜落するようなスピード
信じがたい光景だったと地元の目撃者が話す
専門家によれば
強風が気球にとって一番の恐怖で
風の影響を受ける気球は、
風のある日は飛ばさないのが原則だそうです。
一度は乗ってみたいメルヘンな気球という乗り物は
時と場合により乗ることをためらう乗り物だという認識をしなければいけませんね。
旅行代理店としてはツアーを組んだものの気球に乗れないという事態は
避けたかったのでしょうが、きちんと安全確認をした上でツアーを計画して
もらいたいと強く思いました。